選挙事務所へのお茶菓子、何を贈ろうかと、頭を悩ませている方も少なくないようです。
ネットでは、実際に選挙事務所で見聞きする物より、ずっと高価な品物を、とても堅苦しいマナーにのっとって贈ることが推奨されているので、お困りの方もいらっしゃると思います。
多くの選挙事務所の様子や、候補者本人、選対関係者の本音を見聞きした経験から、ポイントをQ&A形式にまとめています。
ご参考になれば幸いです。
この記事を読むとわかること
- どんなお茶菓子がいいのか
- 化粧箱入りの銘菓がいいのか
- のしなど、どうすればいいのか
- ネットで注文したら配達でいいのか
- スーパーやコンビニのお菓子の贈り方
本記事は、支援者さん向けです
選挙事務所には、どんなお茶菓子がいいのか
選挙事務所への差し入れや陣中見舞いの品は、堅苦しく考える必要はありません。
どうぞ気軽に贈ってさしあげてください。
何を贈っても喜ばれると思いますが、あえてポイントをあげるなら次のようになります。
- 個別包装のもの。コロナ対策や、事務所スタッフの負担軽減のため。
- 生菓子やアイスクリームなど、タイミングや量を間違えると迷惑になるものは、選挙事務所の事情を把握してから贈りましょう。
- 高額過ぎるものは贈らない。一人当たり500円未満が一つの目安でしょう。
「銘菓」がいいのか、スーパーやコンビニ商品でいいのか、判断の目安
何でもいいとはいえ、もう少し具体的にイメージできるよう、お尋ねいただくことが多い事柄をご紹介します。
格式を整えたほうが望ましい場合は、「銘菓」の化粧箱入りの品をお贈りするのが最適です。
格式を整えたほうがよい場合とは、贈る側に社会的立場がある、候補者との関係に社会性が重視される場合などです。
ただし、そのような立場や関係性であっても、簡易包装で「どっさり」届けるお茶菓子も、歓迎されるのが選挙事務所です。
いいえ、きっと大歓迎されます。
ただし、「予算」に応じて、「何人分お贈りできるか」を判断の目安にしてみてください。
その場合は、「個数重視」で、もう少しお手頃価格のお茶菓子を選ぶのも一案です。
銘菓を少量という贈り方は、選挙事務所の事情がわかる人に向いた贈り方になるでしょう。
届けるときに「この時間なら選挙事務所に何人ぐらい人が集まっているはずだ」という人数が予測できるとよいからです。届けたときに事務所にいる人の数と、お菓子の数がかけ離れている場合、速やかにお茶菓子として提供しにくく、奥のほうにとり置かれることもあるとご理解ください。
もちろん「銘菓」を少量でもまったく構いません。選挙事務所に来賓があるときや、少人数しか事務所に人がいない時などに召し上がっていただけるからです。
はい。それもとてもありがたいです。地元で買えるお菓子はそれだけ地元で人気の品だということです。
ただせっかくの機会ですから、地元で見かけない品、話題にしやすい品を選ぶことはおすすめです。
なぜなら、せっかく贈った品が、選挙事務所で用意しているお菓子と区別がつかず、埋もれてしまう恐れがあるからです。「陣中見舞い」「祈念御当選」「祈必勝」などとしてお贈りする品であれば、ちょっと珍しいものをお贈りになることをおすすめします。
「ネット注文品」選挙事務所への配達について
特に問題はありません。前もって選挙事務所に連絡し、配達に都合のよい時間帯などを確認しておくとよいでしょう。荷物が直接届けば、送り状に、贈り主の名前が入ってるので、合理的ともいえます。
とはいえただ送り付けるのではなく、前もって贈り主が選挙事務所に足を運んで「近いうちに届きます」と予告しておくことをおすすめします。
理由は、一人でも多くの人が「応援しています」という意思表示をしてくださることが、候補者や、選挙スタッフにとって本当に大きな励みになるからです。「応援しています」という意思表示は、選挙事務所にお顔を見せてくださる事が一番です。
ただ選挙事務所は大変混乱しています。せっかく足を運んでも、お礼の一言もないということもあり得ます。それでも、足を運んでくださる方のおかげで選挙のムードが高まっていく、その貢献は確実にできることになるでしょう。
やむを得ず足を運ぶ機会が見つけられない場合は、電話やラインでもいいので、荷物が届くことを選挙スタッフに連絡しておきましょう。
ネット注文品は、いったん贈り主の自宅に配達してもらい、それを選挙事務所に持参するほうが、もちろん丁寧でよいのですが、事務所の混乱状況によっては、そうしたからといって、現実的なメリットはあまりないといえそうです。
お茶菓子の、のしの付け方、リアルな贈り方
「①銘菓」と、「②銘菓以外の菓子」、それぞれ、どのように贈ったらよいのか、ご紹介します。
のしは、外のしで、お名前を書いて差し上げたほうが親切です。
表書きは「陣中見舞い」「祈念御当選」「祈必勝」と書いてもよいですし、何も書かなくても構いません。
「誰」から贈られたお菓子だったかが分かるようにするために「のしに名前」を書いておくことはおすすめします。事務処理などをする担当者にとってとてもありがたい配慮です。お名前がひと目でわかることから「外のし」をおすすめします。
なお、こうした「お茶菓子」も、寄付の一つとなるので、法律で、一人、年間、150万以上の金品を寄付してはならないと決まっているため、記録が必要になることがあります。ただし現実的には、150万円を超えることを気にすべきケースは、少なくとも地方議員選挙ではほとんど見かけませんので、ご安心ください。
紙袋や段ボールに入れ、贈り主の名前を明記するとよいでしょう。
紙袋や段ボールは、手持ちのもので十分です。「化粧箱」「ブランド袋」である必要はありません。
そこに、のしや、紙などを貼って、贈り主のお名前を書いてお贈りになることをおすすめします。
理由は、選挙事務所側で用意したお茶菓子と区別できるようにするためです。せっかく贈っても、贈り物だと誰にもわからないままになることは、混乱している選挙事務所ではよくある話です。それでは残念です。
のしなどに贈り主のお名前があると、それだけで「贈り物」だとわかります。「陣中見舞い」「祈念御当選」「祈必勝」と書いておくこともおすすめです。
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