「議員の関係者」とは、どのような人のことでしょうか。
- 選挙の応援演説者
- 後援会の皆さん
- 議員の友人知人
- 議員の家族や親せき
こうした方々はすべて「議員の関係者」とみなされるのが現実でしょう。
そしてこんなプレッシャーが伴います。
議員の関係者≒政治の関係者
-
他の人より政治に詳しいと思われている
-
議員や政治について話すことが求められる
これには、多くの方が戸惑いを感じていらっしゃることと思います。
選挙の時は特にそうです。
できれば、政治のエッセンスくらいは盛り込んだ話がしたい、そうお感じのことと思います。
ご安心ください。
政治の難しいところは「置いといて」、なんとかする方法をご紹介しましょう。
本記事でわかること
政治関係者にふさわしい話をするためのコツ
筆者は、人材育成コンサルタントとして教育プログラムの開発やマニュアル作成、研修会の実施などを行ってきました。また議員の妻として、政治に間接的に関わる立場にも身を置いていましたので、この二つの立場から、政治関係者の話し方についてとりあげています。
- 筆者(やまべちかこ)についてはここをクリックして下さい。
- 【やまべちかこ】元人材育成コンサルタント。議員の妻の立場で経験した暮らしのノウハウ等もお伝えしています。
【仕事の経歴】人材育成コンサルタント(対象:官庁、都道府県などの職員、民間企業、医療・福祉従事者など)・産業カウンセラー・ローカル局ニュースキャスター・ナレーター(恩師|お茶の水博士・ベルクカッツェ)・女性組織創設運営。
【暮らしの経歴】認知症や身障等の家族(計5人)との暮らし・生家倒産・議員の後添え・本家長男の嫁・夫の議員引退を機に、故郷の雪国から子や孫のいる関東に転居。
議員の関係者≒政治の関係者
議員の関係者である以上、政治に関わっているとみなされます。
そして選挙時は、人前で話すことも急に増えます。
つまり、政治関係者「らしい」話をすることが求められるのです。
無理せず「関係者」らしく話をするために、本記事では次をご提案しています。
この情報だけは押さよう!
- 名刺
- 議員が所属する議会のホームページや広報誌
では詳しくご説明していきます。
ニュースのキーワードをチェックする
まずは、ニュースの見出しに出てくる「キーワード」に注目されることをおすすめします。
内容を十分把握できなくてもかまいません。
キーワードを盛り込むだけで、政治関係者「らしく」なります。
- 詳しい内容が理解できなくても、言葉は知っておく
- 声に出して読めるように、読み方を確認し口慣らししておく
目で見て知っているのに、話せない、これがよくあるのです。
「キーワード」は「口が回るよう」にしておきましょう。
オススメの定型文
「昨今、サステナビリティが話題となっておりますが、市議会議員のあべひろしさんは、私たちのまちについて、持続可能なまちとなるよう奮闘してくださっています。是非、一緒に応援しましょう。」
つまり次の基本スタンスで話すことで、誠実さや信頼性がぐっと高まるのです。
自分は政治的なことに「関心がある」
しかし自分は政治的なことに「詳しい必要は無い」立場!
政治で必要なことは、議員を頼りにしているから安心だ
情報収集には、ここをチェック!
議員や政治の関係者になったからには、マスコミ情報以外にも、次の情報収集を心がけてみてください。
- 関係する議員が発信している情報:印刷物やツイッター、ブログなどの情報
- 行政の広報誌:議会だより、行政のホームページ
これらから得たキーワードを「話せる」ようにしておくだけで、議員関係者らしさ、政治関係者らしさがぐっと増します。
ではここからは、さらにリアルな実情に基づいてご説明します。
最重要情報とは
次の2点がおすすめです。ここだけは是非、チェックしてみてください。
- 名刺
- 所属議会のホームページや広報誌
名刺は重要情報満載
議員が持ち歩く名刺は、一番伝えたいことをコンパクトにまとめていますので、重要情報が満載です。
名刺だけは常に情報更新を心がけている議員が多いはずですので、是非、最新の名刺をチェックしてください。
名前
ポイント:漢字で書いてあるのか、ひらがななのか、表記に注目
理由:投票時に書いてほしいと願っている表記で、名前を掲載していることが多いので、関係者である以上、把握してくことをおすすめします。名前の表記のしかたを知っておき、機会あるごとにいろいろな人にお伝えください。
例
本名:仲間由紀恵
名刺:なかま ゆきえ
「ふるさと思いの、なかまゆきえ議員、名前は是非ひらがなで覚えてくださいね。」
肩書
ポイント:読み方とその役割
理由:名刺に書かれた肩書から、福祉に詳しいのか、経済に力をいれているのかなど、その議員の活動領域がかなり把握できます。
また地域活動として何をしているのかもわかります。
例:〇〇消防団団員・〇〇商工会青年部企画部長
所属する議会のホームページや広報誌
名刺以外に、もう少し情報収集できるなら、たとえば「〇〇市議会議員」なら、「〇〇市議会」のホームページや「〇〇市議会だより」などが、とても参考になります。
合わせて「〇〇市」のホームページや広報誌もどうぞご覧ください。
情報発信のために職員が働いていますので、議員本人のホームページより、議員に関する情報が書いてあることも、多く見受けられます。
こんな情報をチェック!
所属
議会のホームページには、会派別や委員会別の名簿も掲載されていることがあります。
所属先を知っておくことは、議員の活動傾向を把握するのに役立ちます。
議会内の役職や肩書
各委員会の委員長や副委員長として名前があがっているかもしれません。その肩書きは押さえておいて損はない情報です。
ただし所属する議会が、年功序列型の場合は、上位の肩書でなくても頑張っている議員も少なくありません。どうぞ信頼と期待を寄せて応援して差し上げてください。
議事録
議事録も実名で掲載されていることも増えましたので、議員がどんな質疑をしているかを知ることもできます。
その議員の活動内容について更に詳しく把握できます。じっくり閲覧しなくても、議員が関係するキーワードや、使った言葉を知っておくことはおすすめです。
地方議員には、情報発信のための職員はいませんので、ホームページの更新や広報誌発行に手が回らないことが多いのに比べ、所属している議会は、定期的に新しい情報が発信されます。
議員本人の情報発信について
地方議員は本当に忙しいので、情報発信に手が回らない人が実はとても多いのです。
この点は、どうか、ご批判になりたいお気持ちを押さえて、議員の理解者になって差し上げて下さい。
理解者が増えれば、サポート体制もでき情報発信もしやすくなると思います。
その他の情報
名刺以外に、関係する議員が、自ら発信している情報は、次のものがあげられます。
ブログ
Twitter(エックス)
フェイスブック
インスタグラム
リーフレット
ライン
ユーチューブ
もし議員が随時更新しているものがあれば、是非そちらもご活用ください。
ただ情報発信は、十分ではない地方議員がほとんどでしょう。
議員一人ひとりの考えや行動が、有権者にしっかりと伝わるように、もっともっと情報発信しやすくなる政治風土がとても大切です。
そこに至るまでは、どうか引き続き、あなたの関係する議員へ、あたたかいご支援を賜りますようお願いします。
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