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【落選】前評判が高いときは危ない!有権者が見えなくなってしまう?【選挙】

選挙になると、
選挙通と言われる人たちが
警戒することの一つに
「前評判」があります。

 

前評判がよすぎると、落選する。

 

これはしばしば起きている現象です。

こんな思いをもつ方に

  1. 前評判のよい候補者がなぜ落選するのか
  2. 候補者のファンなので落選してショック
  3. 選挙の実態が知りたい

よい評判も、票に転化できないと落選する

「まさかあの候補者が落選するなんて!」

これが起きるのが選挙です。

前評判のよかった候補者が
なぜ落選したのか。
理由をひと言でご説明するなら

 

評判を、票に転化できなかった

ということです。

前評判が高いと、次のような錯覚が生まれます。

 

錯覚【評判がよい≒支援者が多い≒投票していただける】

 

ですから
なぜ票が伸びなかったのか
という理由は、次の2点となります。

 

支援者の多くが

「自分がわざわざ投票に行かなくても大丈夫だろう」と思った。
「自分がわざわざ頭を下げて ※【自分の知人】にお願いしなくても、候補者の人気で当選するだろう」と思った。
これが原因です。

もちろん
候補者本人の気のゆるみが
原因ということもありますが、

候補者は評判がいいのですから、
むしろ、当選できる方法
あったのではないかと思われます。

 

選挙はあくまでチーム戦

少なくとも私が知る限りでは、
どちかといえば
「中心的」支援者の方々に、
敗因があることが多かったように思えます。

 

では「中心的」支援者とは
どのような方々なのか、
その方々はどうしたらよかったのかを
具体的にご説明しましょう。

前評判が高いと「選対」が「内向き」になり「外」を見ようとしなくなる

「中心的」支援者とは、いわゆる「選対」、
「選挙対策の中核」を担う立場の方々のこと。

選対の方々が「内向き」になり
「外を見ようとしなくなる」と
当選は望めません。

「選対」が
「内向き」になるとは、
既に「支援者になっている人」
だけに対応している状態

「選対」が
「外を見ようとしなくなる」とは
投票してくださる有権者を
増やそうとしてない状態

民間企業にたとえるとよくわかります。

上司が部下の管理だけして、
お客様の立場で考えなくなる。

 

社員を管理しているだけで、
売上が確保できたような気になる。

自社の評判になんとなく安心して、
お客様のことを忘れてしまう。

こんな状態のこと。

 

ある程度の企業になると
確かに部下の管理だけで
忙しいのですが、

一番大切なお客様目線を失うと、
企業の存続すら危ぶまれます。

 

選挙の話に戻しますと、

既に「支援者となっている人」
だけを
相手に活動している。

「評判の高い候補者」
というポテンシャルに安心して

有権者のことを
見ようとしなくなる。

こんな状態のこと。

これでは票は増えません。

 

「候補者の評判」を
「票に転化していく」プランが無い

こうなると当選は望めないのです。

 

他の陣営がしているようなことを
それなりにすれば
当選するという
錯覚に陥ってしまうのです。

特に「当選」実績のない
新人候補者の場合

「評判」が票につながるなどとは
決して考えないほうがよいでしょう。

なぜ選挙の中心にいる「選対」が方針を誤るのか

「選対」は、
支援者の中心にいるがゆえに、
支援者がどの程度広がっているのか
よくみえるのです。

「前評判が高い」と、
その支援者の広がりの中だけでも、
すべきことは結構あるものです。

 

そのため「選挙対策の中核」
担うべき立場であることを忘れ、

支援者への対応だけに
終始してしまうことがあるのです。

激戦区では、あえて対立候補の前評判を高めることも

では最後に「高い前評判」の怖さについて、
エピソードをご紹介しましょう。

【THE選挙】エピソード

前評判の高いA候補者の支援者に対して、
劣勢といわれるB候補者の支援者が

「A候補は評判がいいですね、
間違いなく当選でしょう。
ですからあなたには
B候補者を応援して
いただけないでしょうか。
人助けだと思って是非お願いします。
あなたの応援が頼りなのです。」

などと言って、
対立候補の支援者を
一人ひとり崩していく。

 

つまり選挙で勝つための
戦略戦術に長けている陣営は、

わざわざ
ライバル候補の前評判をあげて、
追い落としを狙うことさえあるのです。

 

そのくらい「前評判」には
気をつけなくてはなりません。

「ベテラン議員のまさかの落選」
など、珍しい話ではないからです。

 

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【①地方議員向けに特化した情報】
既存の議員関連情報(マスコミ報道や選挙マニュアル等)は国会議員を想定したものが中心です。地方議員の実情に合った情報をお探しの方におすすめです。

【②議員当事者ならではのノウハウや実情が豊富】
連続6回当選の元県議会議長が、勝ち抜いてきたノウハウを公開しています。保守三つ巴の熾烈な選挙戦や、他の候補者の選対として培ったノウハウもご紹介します。

【③ 地方議員と支援者への応援情報】
官僚・国連勤務・県議経験者の筆者が、地方議員からは見えにくい「国会議員と地方議員の違い」「他国と日本の違い」をふまえて解説しています。選挙法規等は議員目線で読み解いています。議員活動を支えた妻も、人材育成業の経験を活かし、わかりやすい情報を目指して執筆に加わっています。